フィリップスの業務用真空管アンプ、それなりに人気と云うか、おっかけの存在もあるようで、手に入れたEL6405の資料もネット上のあちこちで見ることができます。
フィリップスの真空管業務アンプはEL64で始まる型番でシリーズとしてリリースされているらしく、型番と出力のマトリックス・チャートがありました。
EL6405、6415、6425の3機種は「タイプライター・スタイル」の愛称で呼ばれ、基本構成は3機種ともほぼ共通でパワーにより差別化がされているようです。
出力管もすべて同じEL36で、プッシュプル、パラプッシュプルと使い分けています。
回路図によればローレベル用バランス2回路、ハイレベル用バランス1回路、ハイレベル用アンバランス1回路が用意されていて、それぞれの入力をサミングするミキサー仕様となっています。
バランス回路はいずれもトランス入力で、見掛けの面白さとは裏腹に、本格的な業務仕様として作られていることが伺えます。
EL36という球、はてその鳴りっぷりはどんなもんでしょうか・・・