松の内も今日までですが、2019年平成最後の新年も恙無く明けました・・・
聴き初めは、やっぱり自分のなかでは恒例となった「邪馬台賦」を・・・今年はレコードと、CDでニューヨーク・ライブ・バージョンを併せて聴きました・・・
JCOAの3作目としてドン・チェリーの「相対性組曲」がリリース((調べてみると73年)された際、SJ誌のレコード・レビュー欄で油井正一氏が、「我が国には『邪馬台賦』がある!」と見事に喝破した一文を読んで、胸がすく思いをしたことをまざまざと思い返すことができます・・・
極私的に、邦人コンポーザーによる名曲ベスト3はこの「邪馬台賦」、秋吉敏子の「孤軍」、水野修孝の「ジャズオーケストラ '73」であると考えている私にはまさに我が意を得たりの評でありました。
JCOAの諸作も私の内で単に過去の遺物ではなく、いまだに年に何回かはターンテーブルに乗る“現役”そのものです。とくに第1作のセシル・テイラーや2作目のカーラ・ブレイ「エスカレーター・オーバー・ザ・ヒル」・・・
当時トリオ・レコードからリリースされていたECMレーベルに、ヤン・ガルバレクの「ウィッチ・タイ・ト」というレコードがあって、ガルバレクの中では最も好きな1枚なのですが、冒頭の「A.I.R.」がとくに人懐っこいというかお気に入りなのですが、その曲を「エスカレーター・オーバー・ザ・ヒル」の中に見つけて、何というか妙に腑に落ちたことがありました・・・
年寄りの繰り言、放っておけば際限なく、つまりは、今年も恙無く明けたと、それだけのことであります・・・
さろんの方も、7日の口開けに4名様でご予約をいただき、幸先の良いスタートを切らせていただきました。
Hi-Fiの方は、相変わらず目新しいことが起きる気配もなく、それでも何かしら「弄っていたい」わけで、いきおいデジタルやネットワークやとちまちましたことに現を抜かす今年とはなりそうな塩梅・・・
よろしくお付き合いくださりますれば恐悦至極に存じまする・・・